いろいろなバス

オアフ島を走る市バス TheBus には、いろんな車体形式のものがあります。もちろん、すでに現役を引退したモデルもありますし、運行開始間もないものもあります。
このページでは、いろんな形式のバスについて見ていきます。


ラッキー レインボー バス

市バスの一部には、レインボーカラーに塗装したものが運行されています。 他のバスとは塗装以外なにも変わったことはないのですが、なんだか乗れるとトクした気分になるので、このサイトでは勝手に 「Lucky Rainbow Bus」と呼ぶことにいたします。このバスも2003年から導入され始め、ワイキキ地区をはじめとして多くの路線に導入され始めました。
しかし、往年のカラーリングの方がよいという声も高まり、その後数年で新規導入車両への適用はなくなりました。いずれにしても出会うことの少ない、「レアもの」塗色なのであります。

「レインボーバス」の車体はギリッグ(GILLIG)社製の標準ボディで、全長40フィート、自転車を取り付けるバイクラックを倒すと44フィート、そして列車のように2両の車が連結された「コネクティングバス」は、70フィートにもなるそうです。
ちなみにコネクティングバスの運転資格は、一般の路線バスと同じなのだそうです。狭い道路、きついカーブや右左折のない路線に導入されています。

ただ先述のとおり、このデザインのバスは既存のものを残して新規導入されることはないようです。
2006年夏に導入され始めたニュー・フライヤー社製の900シリーズが主力となってきており、この900シリーズからは、伝統的なカラー・スキームに戻っています。


低床バス

上記の「レインボー・バス」は、それまでのバスと比較して、単に塗装デザインが変わったというだけで、車体や内部システムまで新しくなったわけではありませんでした。
しかし2004年に入って、GPS 装置を搭載し、IC カードによる運賃収受も視野に入れた、低床バスが運行を始めます。
低床バスは日本でもかなり以前から導入されていますが、オアフ島の市バスはつい最近まで、ステップを3段上がって乗車するものが少なくありませんでした。
これほど低床バスの導入が遅かったのは、従来のバスには必ず自動昇降リフトが完備されていたためで、それほど低床バスの必要性が無かったからだといえます。
床が低くなるとどうしても、タイヤハウスが「ぼっこり」と車内に張り出してしまったり、車内後部の通路に段差やスロープができてしまうことは日本と同様です。シートはそれまでのこげ茶色から、臙脂(えんじ)系の模様入りになりました。

運転装置や料金収受システムは、それまでとほとんど変わりはありませんが、 非接触 IC カードによる運賃支払いにも対応できる準備がされています。
また、運転席の後ろ側にある黒い大きなボックスには GPS 装置が入っており、管制センターでバスの状況をリアルタイムに把握することによって、効率的で快適なサービスを目指しています。

この IC カードシステムは試験導入の結果が思わしくなく、運用を中止しました。


コミュニティ・バス

「コミュニティ・バス」とは、大型バスが走行するのに困難な住宅街の狭い道路や、人口の少ない地域を運行して、バス利用が不便だった地域にもサービスを広げる、小型のバスです。オアフ島でも以前からコミュニティバスは導入されていましたが、最近新デザインのコミュニティ ・バスが導入されました。

この新型コミュニティバスは、オアフ島に数か所あるトランジットセンター(幹線と地域路線の乗り換えターミナル)から先の、地域路線で活躍しています。また、2004年9月で廃止された「カイムキ・トロリー」に変わって、このコミュニティバスがほぼ同じ路線を Route 303 として運行していましたが、コスト的に見合わなかったため、2005年6月12日を最後に運行が中止されました。

車内も運転席もこぢんまりとしていて、地域のバスといった雰囲気があります。運転席は大型バスに比べると乗用車チックな雰囲気になっています。
自転車を搭載するバイクラックもちゃんと装備されていますから、レンタサイクルとの組み合わせで、かなりディープなオアフ島の旅ができそうです。

この写真は 、往年のコミュニティバス。
ミドル通りにある車両基地の奥、片すみに「ちょこなん」ととまっていました。


去り行く200シリーズ

その、まるっこい車体がほのぼのとした200シリーズは、取材時点で20台しか残っていませんでした。しかしこれも、2008年までにはすべてがスクラップになってしまうとのことです。バス好きの筆者にとっては、なんだか悲しいお話です。何かの形で残せたらいいのですが。

車庫の取材時にちょうど、1台の200シリーズがレッカー車に引かれていくところを目にしました。バスは、つまり工業製品ではあるのだけれど、筆者の気持ちといたしましては「ドナ・ドナ」なのでございます。
もしもどこかで200シリーズに出会ったなら、どうかしみじみと見てやってつかぁさい。


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