市バスの運行会社 Oahu Transit Services Inc.

ワイキキホテル街から離れたミドル通りというところに、市バスのサービスセンターがあります。定期券の販売などを行っているところなのですが、その建物の裏側にバスの車庫と整備工場があります。
もちろん車庫や整備工場、オフィスは立入禁止区域です。今回は特別に Oahu Transit Services Inc.の許可をいただいて、取材させていただきました。

上写真のサービスセンターは、すぐそばに新設された乗り換えターミナル「カリヒ・トランジット・センター」に移転しており、2015年11月現在も閉鎖されたままです。


オフィスには歴代の The Bus の絵や写真

営業所1階の「運転手溜まり」には、バス ドライバーたちが10人ほど待機しています。男女比は6:4~7:3くらいで、日本とはずいぶん違うなぁと感じました。
みんな陽気にしゃべったりしながら、「出番」を待っています。

マネージャに面会するため2階のオフィスに行くと、歴代のバスの絵や写真が貼られており、バス好き、乗り物好きの筆者としては楽しく感じました。
また The Bus の模型があり、これを市場に出せば売れるのではないかなぁ、とも思いました。残念ながら非売品なんだそうです。


ずらりと並ぶ各シリーズの The Bus

さて駐車場の方へ行って見ましょう。
いろんなデザインのバスがたくさん並んでいます。
点検・修理を受けているバス、ロードテスト中のバスなどがいます。


by Courtesy of "Oahu Transit Services Inc.

デザインごとに「型番」があり、車体に3ケタの数字で表示してあります。2000年過ぎころまでによく見かけていたのは600番台のデザイン。いまではもう「絶滅」したであろう、柔らかな曲線が特徴的なのは200番台です。バスが2台、列車のようにつながった「コネクティング バス」もあり、ワイドレンズをつけたカメラでも、1枚の写真に収めるのに後ずさりしました。


オアフ全島のバスを見守る管制システム

オアフ島を走る市バスは2006年8月から、GPS を応用した管制システムが活用されています。乗客として乗っているとなかなかわからないのですが、バスが今どこを走っているかや、運転手と連絡を取ったりすることはもちろん、緊急事態のときは車内の様子を管制室でモニタしたり、警察や消防とすばやく連携できるシステムとなっています。

管制室には、4~5人がそれぞれの担当範囲ごとに、3枚のモニタを監視しながらオアフ全島の運行状況を把握しています。モニタ画面の精細な写真は掲載できませんが、見た目は Google Map などとよく似ています。しかし、ほぼリアルタイムにバスの位置をあらわすマーカーが道路上を動いていたり、バスの状態によって色が変わったりします。万一、非常事態が起きたときは、すぐに画面にアラートが表示されます。

今回は、運行状況の監視をしているアイリーンさんに直接インタビューさせていただきながらの取材でした。
緊張感漂う部屋の中でも、気さくにいろいろとお話をしていただきました。


5万ポンドリフトでコネクティングバスもラクラク整備

ワイキキホテル街からはだいぶ離れたパールシティに、新しい車両基地があります。ここには列車のように2両連結されたコネクティングバスも、ラクラクと持ち上げられる5万ポンドリフトがあり、車両の点検整備を行っています。

リフト式ではなく、地面に穴を掘って人間が入り、バスの下側にアクセスする施設もあります。コンクリートがまだ白いところが、この整備工場の新しさを物語っています。


ルートナンバーとキーナンバー

バスを利用してどこかへ出かけようとする場合、ガイドブックなどでは「ルートナンバー」を目印にするよう書かれています。 日本でも「東53」などというように運行路線をあらわす系統番号があります。
この、ルートナンバーだけでも大きな問題は無いのですが、じつはこのルートナンバーの下に、「キーナンバー」というものがあります。これは、同じルートナンバーのバスであっても、朝夕の時間帯や休日に少しだけ経由ポイントが変わったり、終点が変更される場合があるため、その区別をするためにあるものです。バスの前部、フロントシールドの下あたりにキーナンバーが表示されています。


ドライバーズ アイ

まぁ、乗り物好きでない方にとってはどうでもいいことなんですが、運転席まわりの様子です。
バスの変速機はオートマチックなのですが、シフトレバーというものはなく、「D」「N」「R」のプッシュボタンがあるだけです。
トランスファー チケット(乗換票)をちぎりやすいように、1枚1枚折っているドライバーもいます。

それにしても、いろいろな装置をつけて営業運転するバスの運転席というものは、見ているだけでもおもしろいものです。幼い頃、将来はバスの運転手になって、自動ドアを操作してみたい、なんて思ったことはありませんかな?

上のバスの模型を撮影した当時、バスの運賃はまだ1ドル50セントでした。
2015年現在バスの片道運賃は2ドル50セントで、新しい乗り換えルールも適用されています。(→詳細


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