そんなにハワイは危ないか

ここまで縷々(るる)説明してきましたハワイの安全に関する知識ですが、ここでまとめとしておきたいと思います。

  • ハワイは熱海や伊豆のような、日本のリゾート地ではない。 アメリカ合衆国である。
  • ハワイ州はアメリカ合衆国の中で、一番治安のよい州といってよい。
  • 世界中どこでも、観光者が犯罪に関係するときはパターンが決まっている。
  • 治安に関して(比較的)問題が多いのは、本島オアフ島のワイキキ地区とその周辺。また夕刻以降の特定地域。

ここはアメリカ合衆国

被害にあっている人の心理パターンとして、国内旅行の延長線上でハワイを考えている、という傾向があります。
いつもと違った場所でご馳走を食べ、酒を飲み、決して生活必需品ではない高額なものを買い、少しばかりマナー違反をして騒ぐ。そしてこれらをグループでやってしまう。
旅行にでかけているはずなのに、「集団無礼講」的行動パターンになってしまうのは、高度成長期以後の日本人の生活文化、あるいはアジア的感覚なのかもしれません。まぁこれも、一概に悪いと決め付けられないのかもしれません。

しかし、ハワイはアメリカ合衆国です。国が違い、法律がちがうということは、生活のスタイルに対する意識がまるで違うということなのです。 一例として、日本では 「特に禁煙でなければ、いつでもタバコを吸ってよい(投げ捨ててよい)」 などと考えられがちですが、ハワイでは 「喫煙可能な場所とプライベートな空間でのみ喫煙可能」です。また、酒を飲んで酔っ払ってしまうこと自体が軽蔑される社会です。正常な判断力をなくすほど酩酊することは、社会参加ができないアホというわけです。またこんな状態で公共の場所、たとえば道路などをうろつくことは、犯罪なのです。
このあたり、アジア的感覚でいてもらっては困ったことになるわけです。

アジアでは「個人」と「集団」がしばしば同一のもの、一体不可分という前提で論じられることが多く、またこれを、違和感なく受け入れていくことこそが、成熟した社会人なのだという観念があります。
しかし西欧では、極端にいってしまえば、自分以外はみな他人なのです。家族もかなり自分に近い他人です。このように、自分を取り巻くこの世界を、どのようにとらえているのかという非常に根底的なところで、ある意味決定的なアプローチの違いが存在しているわけです。
日本人が考える「人とはこんなもの」、「世界とはこんなもの」は、アジア・ローカル、またはジャパン・ローカルな発想であるということを忘れたくないと思います。


お気楽日本人

ガイドブックに書いてある程度の注意さえ守れない人がいるのも問題です。筆者もなんだかんだとここまで書いてきましたが、要はガイドブックに載っている注意事項を守っているだけで、かなり話は違ってくるのです。

日本人観光客がハワイで遭遇する事件・事故のほとんどは、自分次第で防げるものが多いのも事実です。行き当たりばったりな旅行も確かに楽しいものです。しかしそこにはおのずと限度があるはずです。最低限の安全情報は調べておくべきです。
たとえば、日本にあるハワイ州観光局では、問合わせをすればちゃんと最近の安全情報を教えてくれます。ガイドブックに載っていないような地域に行かれる方は、要チェックでしょう。 結局、被害にあうかあわないかは「あなたしだい」ともいえるのです。


上部へ戻る