具体的な安全情報を知っておく

海外渡航をする前には、かならず現地の最新の安全情報を調べておくのが常識です。ただ、ハワイはアメリカ合衆国の中では最も治安がよい州であり、政治的緊張であるとか、テロや暴動といったような面でいえば、ほとんど心配は無いでしょう。とはいえ世界的観光地であることや、海外はじめてニッポン人がたくさんやってくる、ということで、ポイントはしっかりおさえておく必要があります。
それでは具体的なポイントに絞ってご紹介していきましょう。


夜のワイキキホテル街

まずは夜のワイキキホテル街。 いきなりで驚かれるかもしれませんが、そもそも夜中に外を出歩くこと自体が危険な行為です。どうしても必要な場合は、明るく人通りのある大通りを二人以上で通るようにし、少し離れたところへは必ずクルマで移動します。パーキングなどでは、照明が届いていない区画にクルマを駐めることは避けましょう。そして何らかのトラブルが発生した場合、どう対処すればいいかをよく頭に入れ、イメージトレーニングをしておくだけでも効果はあります。
ハワイでは、夜遅くまで起きているのではなく早めに寝て、翌朝すばらしく美しいビーチを楽しむ方が正解です。


ショッピング・センターのトイレ

ロイヤル・ハワイアン・ショッピング・センターのトイレでは、過去に日本人女性がレイプされています。しかしこのことが一部の情報誌に紹介されたりして悪い意味で有名になってしまい、現在では監視カメラを設置、セキュリティ・ガード(男女警備員)も巡回しています。 2006 ~ 2007 年にかけて行われた、ショッピングセンターの大規模な修繕工事(リノベーション)で雰囲気もよくなり、安全度は高まったといっていいでしょう。
しかし、ほかのショッピングセンターなどでは、薄暗い通路の先にトイレがあるようなところも少なくなく、注意をしておく必要があります。


アラワイ通り

ワイキキホテル街を東西に貫く道路の海から数えて3本目のアラワイ通り。早朝ジョギングや散歩に格好のコースなのですが、深夜早朝は危険度が上がります。ここでも日本人女性が早朝ジョギング中、無理矢理クルマに連れ込まれ、レイプされたあげくに運河へ放り込まれました。
アラワイ通りの早朝ジョギングは清々しく、運河の向こうのゴルフコースやその先の山々を眺めながらのお勧めコースではあるのですが、じゅうぶん明けきっていないような薄暗い時間帯や、人通りが少ない時間帯は却って危険なコースとなってしまいます。
同じ場所であるにもかかわらず、時間帯によって治安がガラリと変わってしまう場所のひとつです。


ダウンタウン~チャイナタウン地区

オアフ島の治安を語る時に必ず出てくるのが、ダウンタウン~チャイナタウン地区。ダウンタウンとは、ワイキキの西にあるオフィス街のことですが、夕刻以降は決して安全な場所とはいえません。日中は確かにビジネスパーソンが忙しく動き回り典型的な先進国のビジネス街という雰囲気もあるわけですが、逆にビジネスタイム以外はひっそりとしてしまい、人や車が減ってしまいます。ニミッツ通りの XEROX 社では1999年11月、7名が射殺される凶悪事件もおきています。
このダウンタウンと並んで位置するのがチャイナタウン。ここ十年ほどで日本人観光客も積極的に足を延ばすようになり、おすすめの観光スポットであることには間違いありません。しかし、やはりここでも時間帯がポイントです。もし夕食をここで食べるのなら、旅行会社で段取りをしてもらう送迎つきにするのが最も安全ですが、基本的には夕刻以降にぶらぶら歩きをすることをなるべく避けておけばよいでしょう。チャイナ・タウンは安くておいしいお店もあったりして不思議な楽しさにあふれているところでもあるのですが、ときおりヒョイッと犯罪が顔を出してくる街でもあります。


タンタラスの丘

ホノルルの夜景を見下ろす絶好のポイント「タンタラスの丘」。昼間に行っても雄大な景色は圧巻です。
ところがこの有名な眺望スポットも、意外と人気(ひとけ)がない時間帯があります。観光客にとっては毎日が休日ですが、地元の人にとっては平日の日中であったり、「あしたは仕事」といった夜です。
日本でも夜景が美しい場所には、家族連れやカップルとともに、よからぬ人間が集まりがちで、トラブルが起きたりします。事件発生の構造はよく似ていて、酒や薬物が絡んでいる場合も少なくありません。
夜景が見たいのなら、女性二人連れといったようなかたちは避けましょう。もしそんなときは、旅行代理店のデスクなどで、夜景観賞のツアーを組んでもらうことをお勧めします。ほかの観光客と数人のグループを作って送迎バンで行きますので安心です。個人的に行きたいのであれば、ホテルのフロントで呼んでもらったタクシーで行きましょう。カップルでちょっとオシャレに行きたければ、レストランでディナーの前後に、タクシーで行くのがいいかもしれません。

ちなみに「タンタラスの丘へ登ろう!」と誘われてついていった場合、「今夜、私はアナタのものよ」と OK したことになる場合があるので、お含みおきを。

【閉鎖されがちなタンタラスの丘】
タンタラスの丘まではあまり道路がよくなく事故も起きたりします。またガケ崩れなどの心配もあったり、夜中に人が集まってくるということで、地元住民としては反対運動のようなことまで起きているようです。そのようなわけでタンタラスの丘は、道路封鎖によって行くことができなかったり、ルート変更を余儀なくされたりと、スンナリ展望位置まで行けないこともあります。現地ツアーデスクなどで、至近の情報を確認されることをお勧めします。


夜の公園やビーチ

日本と同じで、なぜかこういう場所にはよからぬ人間も集まってくるものです。薬物、売春、暴力と、犯罪の材料には事欠きません。
こんな場所へどうしてもカップルで出かけたい!という方へ。以前、新婚旅行で新妻をヤラれてしまい、新郎もボコボコという事件があったそうです。命懸けでデートすることもないんじゃないかと思う今日この頃ですが、命を落とすかもしれないという覚悟と、大男数人を素手で倒せる力を持っていきましょう(いや、そのまえにナマリ玉か刃物を見舞われるか)。かわいそうですがこの事件、あまりにも男性がアホすぎました。

日本にはなかなか伝わってきませんが、ガン・シューティング(発砲事件)もそれほどめずらしいことではないのです。もし、若い女性をともなってビーチの美しい夕景を楽しむのなら、日没後まだ空が薄明るい時間のうちに引き揚げはじめるのが鉄則です(ワイキキ・ビーチのように街灯りも届いて人通りもあり、そばに交番もあるようなところなら少しゆっくりしても大丈夫です)。
ナイト・ライフは基本的に、レストランやバーなどの室内、車でドライブするなど、外に身をさらすことを極力避けるように過ごしましょう。


ワイキキ以外のビーチ

ワイキキビーチは良くも悪くも人が多いですし、日本人も多くいます。アメリカでは大変めずらしい交番もあります。そういう意味では最も安全なビーチといえるかもしれません。オアフ島には他にもたくさんのおすすめビーチがありますが、基本的にビーチは犯罪が多い場所と心得ておきましょう。
まず、駐車場。クルマの中の荷物を盗られても、何の不思議もないといった具合です。ホモセクシュアルやゲイ(男色、衆道)が多いというのも、人の少ないビーチの傾向です。 日本人の仲のいい男友達同士で遊びに行っても、周囲からは、友達というよりも「ホモ達」と思われてしまいます。このこと自体はなんの問題もない、個人的なことなのですが、どうしてもトラブルに発展しがちであるということもまた事実です。

ワイキキビーチやホテルのプライベート・ビーチなど特殊なビーチをのぞいては、たいていは街や人通りとは少し離れた所にあるのもビーチの特徴です。もしトラブルに巻き込まれても、助けを求めることが難しい、というリスクについても心得ておきましょう。

【プライベートビーチは存在しない?】
法的な意味で厳密には、プライベートビーチというものは存在しません。判例(「アシュフォード決定」)によれば、ハワイのビーチはすべてが公共のものであるということになります。


その他の危険地域

とても大雑把な言い方ではありますが、一般的なガイドブックに載っていない地域は危険であると理解して間違いはないでしょう。たとえばオアフ島の場合、ワイキキがある島の南東部地域から遠く離れれば離れるほど、人も少なくなり、またそこに暮らす人々の平均所得水準も下がっていくと考えてよいでしょう。もちろん、観光客にも有名な地域がスポット的にはありますが、その限られた地域以外は、少々違った「世界」と心得ておきましょう。

一般にオアフ島の北西地域は平均所得水準が低い人々が多く、薬物使用の拡がりも未だに問題になっています。その貧困の度合いについては、別掲の特別取材記事でもふれているとおり、ビーチパークに張ったテントの「自宅」から通学する小学生の割合が高いことを見ても明らかです。
こちら方面のビーチに出かけたり、地域に入って行くような場合は、じゅうぶんな注意が必要です。ただし、旅行会社の人は絶対に行ってはいけない、というでしょう。


危険とは感じさせない「親切詐欺」など

以前ほどではなくなってきたものの、日本人がたくさんハワイに押し掛けるシーズンにあわせて盛り上がってくるのが、親切タイプの詐欺。
商売なのか詐欺なのか微妙なところを突いてきます。ちょうど日本のキャッチセールスに近い雰囲気です。いつまでも付きまとうようなら、余計な言葉を口にせず「ノー!」一本やりで、その場を去りましょう。「ノーと言わないってことは、OKってこと!」 コレ、欧米の感覚です。

いまだに懲りない、オウム(鳥の鸚鵡)オヤジは、極彩色のキレイなオウムといっしょに写真を撮ってあげます、といって、ムリヤリ写真をとり、法外な金額を請求してきます。このオヤジ、最近はカラカウア通りから、ヌアヌパリへ移動したとの情報も(まじめに営業しているオウムおじさんもいますので念のため)。
ニセ神父などに扮して、公共の慈善団体だ、などといって寄付を強要するオヤジもいます。 なんだかんだと、日本語でまくしたて、土産物屋に連れこもうとする東洋系オカン(オバサン)もいます。


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