アタリマエの安全意識

日本人が海外で、悲しい事件に巻き込まれる報道をテレビなどで目にしますが、原因の半分かそれ以上は、本人たちの不注意や意識の低さにあることも少なくないようです。もちろん、誰も被害者の落ち度など口に出しませんから、よけいにタチが悪いともいえます。
観光産業が経済の主要な柱となっているハワイでは、治安の悪さを感じさせるようなことはあまり公にしたくない、という事情もあって、観光客に注意を促すことも手ぬるいようです。厳しいようですが、やさしくカッコイイ 男性(美人な女性)に声をかけられてついていった結果、レイプや強盗にあったり、病気をもらったりしてもそれは自業自得。 ノーテンキなニッポン人に、警察も同情すらしてくれないでしょう。


ホテルではここに気をつける

すでに日本でも常識とされていますが、部屋のドアから一歩出ればそこは公共の場であり、また素行のよくない者もうろついていると考えておいて、間違いはありません。特に都市部や観光地のホテルではこの感覚が大切です。決して日本の温泉旅館や、修学旅行先の旅館の感覚でいてはいけません。
高級ホテルではセキュリティ係が見回っていますが、これとて完璧ということはありません。 ドアを開ける前には、必ずドア・スコープで確認する。ドアはまずドア・チェーンをかけて開く。開くときも必要最小限だけにする。こんなことは基本中の基本です。

よく引っかかるのが、ホテルの係員を装ってやってくる強盗。 だいたい、呼んでもいないのにホテルの係員がやってくること自体、 「おかしい!」と思わねば自分の身を守れません。 「疑っては失礼にあたるから...」などと思って、いきなりドアを開けたりするのは自殺行為と思って間違いはありません。

ここまで心配するのもなんですが、実際にあった話として、ホテル従業員がマスターキーを使って深夜客室に入りレイプ、という事件も実際にありました。

【ドアチェーンの無いホテル 】
運悪く、ドアチェーンのないホテルに泊まったときの安全対策として、もし外からドアロックが解除されても、容易に開かないような工夫をしておくことが大切です。ハワイではこのような心配をすることはほとんどありませんが、南米の安価なホテルに泊った場合などは非常に重要な知識です。
まず、背ずりのある椅子をドアの内側に置きます。椅子を少し傾けるようにして、ドアノブの下側に椅子の背を食い込ませます。つまり椅子を「つっかい棒」にするわけです。椅子がしっかり食い込むように、椅子の向きを変えてみたりもしましょう。もちろん椅子の足が滑らないようにしておきます。 こうしておけば、ドアは外から開きません。
ただし、火災など非常の際でもドアを外から開けてもらえない、というリスクもあることは承知しておいてください。


街ではここに気をつける

人前でお金を数えたり、貴重品を取り出してゴチャゴチャすることは避けましょう。犯罪者の目を強く引き寄せてしまいます。おしりのポケットに札入れを入れて街を歩くなどもってのほか。
「オレのお尻は敏感だから、スリに遭ってもスグ気づくゼィ」 などと思っているとしたらおめでたい方です。 二人組の強盗はあなたを殴り倒してから、財布を持ち去ります。

お店で支払いをするようなシーンでは、おつりやレシートをもらって、財布にキチンとしまうまで、その場を離れてはいけません。よくやってしまうのが、歩きながら財布にしまうようなクセ。後の人がつかえていると申し訳ない、とばかりに、さっさとその場を離れることを優先する気持ちはわかります。まして、レジの行列の後ろが日本人だったりすると、「日本人としてどうなの!?」的なプレッシャーを感じてしまったりするのかもしれません。
しかし、それは日本の中だけで意味を持つことです。お金を取り扱う場所では特に、きちんとお金をしまってから、歩きだしましょう。

街歩きのカバンでよろしくないのが、手提げカバンやショルダーバッグ。これを車道側にもって歩くのは、「奪ってください」と引ったくりに言っているようなもの。日本と違い、引ったくられたものはまず出てくることはありません。パスポートや現金を入れていたとしたら、もう観光やショッピングどころではないですね。日本人は、「旅行」というものが特別行事になってしまうため、ついつい普段とは違う服装を「準備」してしまいます。まずここが問題なのだと気づいてください。
たとえば、地元で仕事しているかのような服装の一つとして、男性は地味な色のスラックスに革靴、地味なアロハシャツ、持ち物はなし。持っても携帯電話と書類入れ程度。 女性は夏用パンツスーツに小さいバッグ、というのもあります。もちろんこれはあくまで一例。要は、カモになりやすいような人間であることを、わざわざ自分から宣伝するようなことはするな、ということです。

現実問題としては、パスポートなどは持ちあるくものではありません。
ハワイ旅行の場合パスポートは、部屋のセーフティボックスに、帰りの航空券などとともにしまっておくものです。部屋にセーフティボックスがない場合は、フロントへ預けましょう。外出用には、パスポートのコピーを持ち歩くようにします(顔写真がよくわかるようなコピーがよい)。国際免許証があれば、立派な身分証明になります。

外国人(私たちですね)は本来、パスポートの所持・提示義務がありますが、米国、とくにハワイで観光する場合は、まず気にすることはないという意味です。それよりも、パスポートの盗難・紛失の痛手が大きすぎるからです。
なお他島へ渡るときは、コピーではなく本物のパスポートを持参しましょう。 本来なら、手ぶらがイチバンなのですが、どうしてもという場合、やはり、ショルダーバッグなどは斜めにかけるほうが安全です。デイパックなら、両肩で背負うようにしましょう(後方に注意)。服装には特に気を配っておきましょう。一見して(日本人)旅行者とわかるような服装、いでたちでは、真っ先にターゲットにされてしまいます。

空港やショッピングセンターなどで多いのが、置き引きです。
空港のカウンターでの手続き中や電話中、お会計中など、チョット手荷物を床に置くことは日本では当然のようにやっていることですが、海外ではよろしくありません。たとえ不恰好でも、床に置いたカバンを足の間にはさんだり、カウンターの自分の目の前にドンと置いたりするようにするとよいでしょう。


クルマで出かけるときはここに気をつける

ちょっと郊外の観光スポットへ出かけるときや、たくさんの買い物をするときは、レンタカーなどクルマの利用が便利です。しかし、クルマの使い方にも注意するべき点があります。

人気の少ないところ、暗いところの駐車は要注意です。
まず、クルマを駐めて離れるときは、ドアロックを必ずします。もちろんトランクも。しかし、金目のものを車内やトランクに置いていくことは、被害を自ら呼んでいることにつながります。車上狙いをする犯罪者は、車をとめたあなたの行動を、何気なくチェックしています。覚えていたほうがよいのは「金目のもの」というのは、私たち日本人にとってという意味ではなく、犯罪者から見て、ということです。海外旅行ができる日本人にとっては何でもない品物であったとしても、それをきっかけにクルマがめちゃくちゃにされることもあるわけです。

クルマのドアロックは、その道の常習犯なら数秒で開けてしまうということを覚えておきましょう。トランクにしまったつもりの品物も、彼らの手にかかれば数分で持っていかれます。後部座席のシートを取り外して、トランク内の荷物をいただき!というパターンもあります。恐ろしいことですが、ほとんどの車種のドアを開けてしまえる「マスターキー」が、ハワイの犯罪者連中に流通しているとの話も聞きます。ショッピングの後などは寄り道せず、まっすぐホテルへ戻り、荷物を置いてから出直すのが吉。


その他

夜間は外出しないほうがいいに決まっています。
暗くなってからは、用事がない限り外出は避けた方が無難です。夜のビーチ、夜の公園は、無法地帯と考えておきましょう。夜のワイキキ周辺では、店が開いていることもあって、そこそこ人どおりがありますが、なるべく大通り(カラカウア通りかクヒオ通り)を通るようにし、二人以上で行動すれば、まぁ心配は無いでしょう。ただし女性だけで裏通りを通ったり、薄暗い駐車場などを通り抜けたりするのは危険です。
夕暮れ以降のワイキキあたりの南北方向道路(裏路地)、海から3本目の運河沿いのアラワイ通りは、安全であるとはいえません。

ドラッグ(麻薬)、売春、強盗、レイプなど、楽園と思われる島ハワイにも、犯罪はやはりあるのです。こんな実態について観光業者は決して口にしませんし、そこから広告料収入を得て成立するガイドブックや情報サイトでは、ネガティヴな情報を掲載できるわけがありません。
ワイキキ周辺ではほとんど毎晩、パトカー・救急車のサイレンが聞こえてきます。自分の身は自分で守る。このことを絶対に忘れてはいけません。

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