すぐに設定手順を知りたい方

すぐに設定手順を知りたい方は、「英語環境の Windows で日本語を取り扱う」をご覧ください。
基本的な考え方について、まず理解しておきたいという方は、以下の内容をお読みください。


Windows の多言語機能に関して ――どの部分を「多言語化」したいのか

ここでは、世界中で広く利用されている PC 向け基本ソフトウェア「Windows」の多言語対応に関する基本に触れていきます。
具体的に言えば、米国で販売されている英語版 Windows を使って、日本語を取り扱うにはどうすればよいか。そしてそれは、どのような仕組みになっていて、どんな便利なことや、逆にどんな制限事項があるのかといったことについて、単なる How to Step ではなく、なるべく全体観をもって理解していこうというものです。

ご存じのとおり Windows というパソコン向け基本ソフトウェア(以下「OS」とも表記)は、発表された年代により製品としての進化の度合い、いわゆるバージョンが異なるものが存在しています。そして米国マイクロソフト社の進化に追随するように、利用者も新しいものに買い替えていくことを事実上、余儀なくされているといっていいでしょう。
そんなわけで、Windows で多言語を取り扱うことに関して語るためには、まず Windows のバージョンによって、話が違ってくるという面があります。

それからもうひとつ大切なことがあります。
それは「多(他)言語を扱いたい」という言葉の意味が、具体的に何を期待しているのかによって、話が違ってくることがあるのです。たとえば、以下の3点のようなことを望んでいる場合、やるべき作業が異なる場合があります。

  1. ある言語で記述されたウェブページなどを文字化けなく正しく表示すること
  2. 既定の言語と違う言語で Word や Excel を編集したりメールを作成(文字入力)すること
  3. メニュー、ウィザード、ダイアログボックスなどのユーザインターフェイス、ヘルプファイルの表示を希望する言語に切り替えること

狭い意味でいうと「多言語(Multilingual)に対応する」というのは、上記の3.を意味しています。
1.の場合は、ウェブページを表示するアプリケーションであるウェブブラウザの言語機能の話なのであって、Internet Explorer であれば「言語設定(language settings)」の問題です。
2.の場合は、文字入力機能の問題であり、すなわち Input Method Editor などが関係してくる領域です。

間違いやすい「多言語(Multilingual)」化
やりたいこと 設定するところ
ウェブページを文字化けなく正しく表示させたい。 ウェブブラウザの言語設定を行う。
ただし、OS のバージョンが新しければ IE のバージョンも新しいといえるので、何らかの事情で古い IE を利用している場合にのみ IE の設定を変更する必要がある。
既定とは別の言語の文字を入力したい。
たとえば Word で日本語の文書作成の途中に、ハングル文字を入力するなど。
文字入力機能である「Input Method Editor (IME)」 などの設定を行う。
Office 文書の取り扱いにおいて、多言語を入力するだけではなく、辞書、スペルチェックや文書校正、並べ替えなどの機能を有効化したい。 Windows に付属する地域と言語の設定を行うことに加え、Office の言語設定を行うことが必要。
メニュー、ダイアログボックス、ウィザード、ヘルプ トピック、およびその他の Windows の項目を別の言語で表示 OS の多言語化、または多言語対応済み OS が必要。これが本当の「OS の多言語」つまり Multilingual ということです。

目的と手段を明確にする

上段の表をご覧になっておわかりの通り、やりたいこととやるべきことを整理しておくことが大切であることがわかります。「多言語(Multilingual)」化といった場合は、たとえば多国籍企業などにおいて、各国の言語を切り替えて Windows OS を利用する必要がある場合に有効なものだということがわかります。

しかし最も多いのは、電子メールを送ったり、Office 文書を作成するときに、既定の言語以外での文字入力を実現したいということです。そうであるなら、多言語化ではなく入力システムの設定をすればよいということになります。この場合、Windows 2000 以降のバージョンであれば話は簡単です。
これについては別のページでご紹介していきます。

そして次に多いのが、ウェブページの文字化け。こちらのほうはブラウザのエンコード設定で解決できます。また、何語で書かれたウェブページを参照することが多いかで適用言語の優先度を設定したり、たとえば既定として英語版の Wikipedia を表示させたい、アメリカのマイクロソフトのウェブサイトを表示させたいなど、ウェブサイト側で多言語対応している場合の優先表示にも関係してきます。
これについても別のページでご紹介していきます。

さらに、Microsoft Office において、一時的に他の言語の文字入力をするだけでなく、スペルチェックなどの Office 固有の編集機能まで働かせたいということになると、やや難易度はあがりますが、できないことではありません。

英語版 Windows とローカライズ版 Windows

ところで、「英語版 Windows」という呼び方は、ちょっと妙な言い方です。 Windows 製品はそもそも、英語にしか対応していないソフトウェア製品です。これをたとえば日本のユーザのために、日本で発売するために、ローカライゼーションという作業を施し、いわゆる「日本語版 Windows 」となって発売されているわけです。フランスやドイツ、中国や韓国で一般に販売されている各国語版もおなじことであり、これらはもともとの「英語版」に対して「ローカライズ版(Localized Version)」と呼ばれます。Windows XP Professional のローカライズ版は、Japanese を含めて 24 種類あります。


企業ユーザなど、管理者が存在する組織の英語版 Windows

「英語版 Windows」という呼び方を続けさせていただきますが、このローカライズされていない、オリジナル状態の Windows の構成が、その組織の情報システム部門に管理されている場合、話が違ってくる場合があります。
すでに企業の管理者側で、多言語に対応するための特別なツールを Microsoft から入手し、適用する体制がとられている可能性があるということです。
なおこれは、その企業が Microsoft と一種の法人契約(企業ユーザ向けボリュームライセンスプログラム)をしている場合にのみ考えられることです。

この場合システム管理者は Microsoft から、たとえば「Windows XP Multilingual User Interface Pack」と呼ばれる 6 枚組の CD-ROM セットを入手している可能性があります。このうちの 1 枚には Windows XP 英語版が入っており、残り 5 枚の CD-ROM に Windows XP Multilingual User Interface Pack のリソース(33 言語)とセットアッププログラムなどが入っています。
ユーザはまず、1 枚目を使って Windows XP 本体をインストールした後、そのうえから Windows XP Multilingual User Interface Pack のリソースをインストールします。
このような構造でセットアップされたコンピュータが、たとえば Japanese の環境であった場合、日本語版の Office をインストールして使うことが技術的に可能です。

【Microsoft Volume Licensing】
United States Page
日本マイクロソフト株式会社のページ

【ローカライズ版と Multilingual User Interface Pack で構成したローカル言語化版】
もともと各国語版として販売されている Windows 製品(ローカライズ版)と、Multilingual User Interface Pack で構成したローカル言語化版のちがいについては、ユーザが懸念する必要はないと Microsoft では表明しています。下記に依存する要素を除けば、ほぼ完全なローカライゼーションが達成されるとしています。
・INF ファイル
・レジストリに保存される UI 文字列
・ハイパーターミナルのような ANSI コンポーネント
・ANSI フォーマットの 16 ビットアプリケーション

それでは、Windows の各バージョン(プラットフォーム)ごとに、具体的な設定方法を見ていきましょう。こちらをクリックしてください

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