まず最初にご紹介するのは「アロハストリート」。
単にフリーペーパーとして完結しているのではなく、規模の大きいウェブサイトと連動していたり、また発刊している企業そのものも、商業活動だけを行っているわけではない、というところが背景として特徴的です。加えてフリーペーパーでありながら、3,000人を超える定期購読者(1年間2,600円)を抱えていることも特筆すべき点です。
手にとってまず実感するのは、フリーペーパーにしては装丁や内容が充実していることです。
装丁としては、ステープル製本のフリーペーパーが多い中、背表紙面がある、接着剤による製本でしっかりと綴じられており、多少乱暴に持ち歩いたとしてもバラけてしまうこともなく、保存する場合もきちんと立てておくことが可能です。
フリーペーパーは広告料がおもな収入源であるため、その内容の多くが商店や企業の広告、あるいは有益情報ふうにアレンジした誘導広告になっているのが普通であり、純粋なコンテンツはどうしても少なくなりがちです。しかしアロハストリートの場合は、純粋なコンテンツの割合が比較的高く、その内容も丁寧なリサーチや取材によって作られているところが、他のフリーペーパーとは一線を画しています。ロードマップやフリーウェイの出入り口情報も詳細で、実用度も高いといえます。
2001 年からは編集長として、また翌年からは運営企業 Wincubic
の社長も兼務するようになった上野氏の経験とセンスが存分に生かされ、メディア横断的にハワイの良さをアピールしています。